不動産ドクター通信 VOL.85
~お墓の相談~
先日、20年近いお付き合いのお客様に『ご相談があるの』と言われて
ご自宅にお邪魔してきました。
90代のご主人様と80代の奥様
この方々にはお子さんがいらっしゃいますが、
なにか大事なことを考えるときは、なぜだかいつも私にお声掛けくださいます。
何のご相談かなと思いながら訪ねると
『実はね、お墓のことなのよ・・・』と。
ご主人様は
『私はお墓は要らないから、海に撒いてほしい。亡くなったら“無”になりたい。
ほんの時々、思い出してくれたらいい。』
奥様は
『私は小さくてもいいから、お墓を作ってほしい。樹木葬も考えたけどどうもしっくりこないのよね・・・』
お二人から『鈴木さんはどう思う?』と。
私はお墓の専門家ではないので、様々なルールや法律は解りません。
あくまで『自分ならどうしたいか?』という以下の意見を述べました。
『お墓って誰のためにあるのか・・・と考えてみました。お墓って、故人を埋葬するためでもありますが、生きている人(遺族や友人知人)の為にあると思います。
生きている人が故人に会いに来る場所。
私はちょくちょくお墓参りをしています。
故人で顔を知っている人も、顔を知らない人もいますが、ご先祖様に会いに来て、近況を報告したり、子供たちの顔を見せたり、何かお願い事をしてみたりと。
そうすると、なぜか心がスッキリします。様々な悩みやわだかまりなども心なしか楽になります。
もし、故人に会える場所がないと、そんな事もできない。何か“よりどころ”が無いような気がします。』
昨今、日本社会の時代の流れとして、少子化問題が深刻です。
少子化→お墓を継承する人がいない→継承を前提としないお墓が必要→寺の管理の共同墓に申し込む、散骨してしまうということなのだと思います。
特攻隊をお世話した、鹿児島知覧の富屋食堂のおかみ鳥濵トメさんの言葉を思い出します。
“人には二度、死が訪れる。
一度目は肉体が滅びた時、
二度目は『全ての人から忘れ去られたとき』”
という言葉です。
お墓があることによって、会いに行ける、心で会話ができる、手を合わせられると思います。
パラダイムシフトという言葉が出てきて久しいですが、
お墓事情にも新たな事情や価値観が出てきていますね。
不動産ドクター
鈴木豪一郎
※写真は我が家の長男と墓参りに行ったときのものです。
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