不動産ドクター通信 vol.77
~レッドオーシャンとブルーオーシャン~
レッドオーシャンはひとつの市場に大量に押し寄せる組織や個人が争う市場のことを指します。
それに対してブルーオーシャンは、まだ自分以外の企業などが目をつけていない、
競争相手が少ないもしくは競争相手がいない未開拓市場のことです。
(上の表の緑色の点曲線)人口が減少しているにもかかわらず、
賃貸物件は今も雨後の筍のようにどんどん建っています。
土地の代替わり相続や建物の老朽建て替えなどに伴い、
ハウスメーカーが賃貸物件を建てましょう!としきりに営業する結果です。
その結果、限られたお客様に対して、物件が過剰供給されることになり、
まさにレッドオーシャン市場になっています。
東京でもコロナを機に人口が減り始めました。
だからと言って策が無いわけではありません。
グラフをよく見ると、人口は減っていくのですが、
その一方で(黄色と水色の棒)高齢者は激増していくのがわかります。
一方で、日本の賃貸物件の供給傾向として『高齢者不可』という物件がとても多いのが実態。
お客様が増え続けるけど、供給が無い。
これぞまさにブルーオーシャンと言います。
高齢の方を何故今まで賃貸業界は拒んできたのか。
いくつかの要因のうちの一つが、『物件内で亡くなったら困る!』という動機です。
いわくつき物件になってしまうのを恐れるが故。
ひとくちに『亡くなる』といっても『自然死』と『事件死』があります。
高齢者が増加している現在、『亡くなる』の中でも『自然死』であれば、
市場の嫌悪感も以前よりはだいぶ薄れました。
また、お亡くなりになる前に異変を察知するべく、
下記のような見守りサービスを利用するのも一つです。
それによって、ご高齢の方が肩身を狭めることなく暮らせるといいなと思います。
先ずは自社物件を題材にブルーオーシャンに漕ぎ出してみます。
不動産ドクター
鈴木豪一郎
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