こんにちは、不動産ドクターです。
地震から半年、報道も少しずつ少なくなり始めましたね。
原発や放射能のことははたして本当のところどうなっているのでしょうか・・・
報道統制や政治的な思惑が見え隠れして、
何が本当なのか私には解りません。
これからどうなっていくのかもわかりません。
そこで、いま私が思っていることを書きます。
この記事は同業他社さんもご覧になっているので
お叱りを受けることを覚悟で書かせていただきます。
当社に、ひと月に数組、
『家を買いたいのですが・・・』
というお客さんがいらっしゃいます。
私の場合、家を買うご事情や動機、資金背景、家族構成と計画、お仕事の内容や転職の予定等々
様々な事柄をヒアリングして、適切な物件をお客様に紹介しています。
その中で、家を買う動機やきっかけの話しではいくつかのパターンがあります。
①友達が家を買ったので、私もそろそろかなと思い・・・
②いつまでも賃貸だと将来が不安なので
③子供が産まれ、今の賃貸が手狭になったので
④結婚を機に・・・
⑤賃貸の更新が迫っているので・・・
⑥来年独立をするので、いまのうちに家を買いたい(独立するとローン取り組みが難しくなるから)
⑦子供が来年小学校に入るが今の学区は厭なので、人気のある小学校区で買いたい
こんな感じの方が多いです。
最近私はある質問をしています。
『いま買う必要がありますか?』
というのも、私としては
『できることならもう少し様子を見たほうがよい』
と思っているからです。
それは、お客さんの状況に対する判断ではなく
社会情勢に対する判断です。
原発は終息したの?放射能は?東海沖地震は?
このことについて、明確に『もう心配ないよ!』と言える人は
おそらくいないでしょう。
そのような状態で家を買うことのリスクはものすごく高いと言わざるを得ません。
放射能が東京にもっとたくさん流入してきたら?
パンデミック状態になり、一斉に不動産は売りに出され暴落します。
そんな状態になった時にマイホームを買う人なんて先ずいません。
東京からは人口が流出するので貸しにに出そうとしても借りてはつきません。
マイホームは一度買ってしまうと、おいそれと引っ越しするわけにはいかないのと
多額のローンが被さります。そこは賃貸との大きな違いです。
東北でなくとも二重ローン問題は起こりうるのです。
私は、不動産売買の専門家なのでビジネス的に考えれば本来は購入することを奨励すべき
なのでしょうが、いまの社会情勢ではとてもそのような気にはなれないのが現状です。
でも、勘違いしないでほしいのは『絶対買っちゃいけない』と言っているのではありません。
もうしばらく、状況を見極めてからの判断でも遅くないのであれば
それからでもいいのではないでしょうか。
そこで、いま買う必要があるかどうかをいま一度対話して
それでも『買う』のであれば、精一杯のサービスをご提供します。
現に、当社を訪れるお客様のほとんどが、
このような話をしても最終的に『必要だから・・・』となることが多いです。
そのようなことも、
検討しないで買ってしまうのと
検討したうえで買うのでは大きな違いがあるはずです。
本音で話す不動産ドクターでした。